診療・各部門
皮膚科は患者さまの自覚症状の訴えを聞きながら、皮膚に生じた発疹を診 る診療科です。皮膚に限局する発疹から、全身症状の一つとしての発疹(内臓の病気から来るもの)、さらには生命に関わる発疹まで広く扱っております。さら に皮膚は他人の眼差しに常にさらされているため、心の負担を感じる方も多く、精神的なサポートも重要な領域であると思われます。これらを考えながら診療、 治療していくことが当科の基本的な方針です。
皮膚科で扱っている疾患は以下に示すように多彩であります。(一部を抜粋)
◇アレルギー性皮膚疾患:アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎(かぶれ)、蕁麻疹、薬疹など
アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹、皮膚炎ではステロイド外用薬による治療が基本となります。高価な代償を求めるアトピービジネス、賛同できない民間療法の被害は減少傾向にあり、ステロイド恐怖症の患者さまも少なくなったような印象があります。適切な外用について皮膚科医より丁寧に説明、指導いたします。
◇皮膚感染症:ヘルペス、帯状疱疹、疣贅(いぼ)、ざ瘡(にきび)、伝染性膿痂疹(とびひ)、足白癬(みずむし)、性感染症、疥癬など
昨今、テレビコマーシャル等の影響もあり、爪水虫に対する内服治療が広く認識されるようになりました。当科では外用薬だけでは治療が困難である患者さまに対し内服治療を行っております。
また高齢者社会に伴い、帯状疱疹の患者さまも増加傾向にあります。最近では抗ウイルス剤の開発もすすみ、皮膚科医による早期の適切な診断のもと、内服薬で十分に症状の軽快をみることができるようになりました。
◇皮膚腫瘍:脂漏性角化症(老人性いぼ)、粉瘤、色素性母斑(ほくろ)、皮膚癌(日光角化症、ボーエン病、基底細胞癌、有棘細胞癌)など
皮膚腫瘍は年齢を重ねるほど、発症する確率も高くなります。治療については手術による切除が基本となりますが、具体的な方針を決めるにあたっては良性、悪性の判断が重要となります。入院による手術治療が必要な場合は、近隣の大学病院や総合病院と連携し治療を進めていきます。
このように福岡ゆたか中央病院皮膚科では、月曜と金曜の午後に、皮膚に生じた異常について幅広く診療しています。さまざまな疾患に対して、患者さまの疑問、質問にお答えしながら、ふさわしいと思われる治療、指導をおこなうことを心がけています。
※当院の皮膚科では巻き爪の治療は行っておりません。
医師紹介
皮膚科診療医師 | |
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佐々木 奈津子 | |
石井 亜也加 |