診療・各部門
放射線科では、放射線科診断専門医1名、放射線技師9 名、受付1 名が勤務しています。
放射線科では、主に放射線などを使用した検査機器を用いて画像診断を行います。当院の検査機器は各種一般撮影装置、CT、MRI、透視撮影装置などがあります。
当院では、地域周辺病院からの検査依頼も受けています。
詳しくは、放射線科直通番号にてご連絡下さい。(TEL.0949-26-3710 ※医療関係者様のみ)
医師紹介
前岡 伸彦
【役職】放射線科部長
【卒業】産業医科大学 医学部 昭和61年卒
【専門医資格】放射線科専門医(画像診断医):H4年5月取得
各種画像診断機器
CT(Computed Tomography)装置
CTは、X線を利用して画像を作り出す装置です。撮影時間は単純撮影5分、造影撮影15分ほどで、画像処理や造影剤により3D画像や血管を描出できます。特に、骨・心臓、腹部などの血管・臓器・脳出血などの検査に有用です。
当院では128スライスCT(シーメンス社製)を導入しています。このCT装置は1回転0.3秒と高速で撮影することができます。また、0.33mmの分 解能と心拍制御式変調機構により、不整脈の症例でも従来のCT装置より鮮明な心臓の冠動脈3D画像を得る事ができます。
骨密度装置
X線を利用して骨の中のミネラルの量(カルシウムを含む)がどの程度あるかを測定 する装置です。骨の密度は年齢と共に減少していき、特に女性は閉経後に急激に減少していきます。その結果、骨がスカスカの状態になり折れやすくなるのが骨 粗鬆症です。高齢になってからの骨折は寝たきりの原因になります。骨密度は一度減少すると、増加させることは難しいと言われています。当院では、骨密度の 結果に伴い、栄養指導等の現状を維持する方法もご提案しています。
マンモグラフィ装置
軟X線を利用して乳房の病気を診断する装置です。 乳がんは近年女性に増加傾向にあります。マンモグラフィは、手で触れられないような腫瘤(しこり)や石灰化という小さな病変を発見することに優れていま す。普段生活していても気づかないような早期のがんで発見すれば、乳房を温存しておくことも十分可能です。当院では受診者の方が安心して検査を行える様、 次の項目に配慮して撮影しています。
■ 当院ではマンモグラフィ検診精度管理中央委員会が認めた検診マンモグラフィ読影医師・検診マンモグラフィ撮影有資格技師で対応し、マンモグラフィ検査は全員女性で行っています。
■ 当院はマンモグラフィ検診施設画像認定を取得し、画像・機器の質の維持、向上に心掛けています。
■ 当院では、マンモグラフィ検査は健診および外来受診でも検査を行っています。健診で異常を発見した場合、速やかに医師の精密検査が受診できるよう外科外来との連携を取っています。
※乳がんは無症状でも発生していることは少なくありません。当院の健康管理センターでは健診目的でマンモグラフィが行えます。乳がんと同じく増加傾向にある子宮がんの健診も同時に行うコースもありますので気になる方は健康管理センターまでお問い合わせ下さい。
MRI(Magnetic Resonance Image)装置
当院では、平成24年9月より、従来の1.5TMRI(TOSHIBA社製 EXCELART Vantage)から3.0TMRI(SIEMENS社製 MAGNETOM Skyra)に更新設置しました。
MRIは、磁力の力を利用して、画像を作り出す装置です。そのため、放射線による被ばくがなく人体に比較的優しい検査です。放射線検査では分かりにくい筋肉や神経など組織の成分の違いを画像にすることが出来ます。
更新設置した3.0TMRIは、1.5TMRIに比べ、短時間でより診断能力の高い画像を提供することが可能となりました。整形領域・頭部の画像は特に高 い画質で撮影出来ます。また、従来装置では体動や心臓の動きにより難しかった胸腹部領域の画像もより鮮明になり、広範囲撮影も簡便に撮影できるようになっ ています。開口径も70cmあり、従来の装置より格段に広く、圧迫感が少ない設計となっています。
一般撮影装置(CR)
X線を利用して胸・腹・骨などを撮影する装置です。一般的にレントゲン検査といわれる検査です。
透視装置
X線を利用して体内を診断する装置です。主に、バリウム等の造影剤を使用して消化管(大腸・小腸・胃など)を検査します。また、胆のう・膵臓などの画像診断や治療の目的で外科的にも利用しています。