生涯糖尿病と共に生活する患者さんが自分らしく健やかな人生を送れるように、糖尿病患者支援チームの調整役として関わっています。主な活動は、病棟では糖尿病教室や血糖自己測定、インスリン自己注射導入等。また外来では糖尿病透析予防指導を行っています。その中で私が心がけていることは、糖尿病患者さんやその家族の方の思いやニーズに寄り添ったセルフケアを共に考え、一番身近な相談者として心の通った生活調整支援につなげることです。その他、院内研修やスタッフからの相談や指導に適宜対応しながら、糖尿病看護の知識、技術の向上に努めています。

糖尿病の患者数は増加し、治療も多様化しています。そのため、患者さんも治療に対する、知識や技術が必要となってきます。インスリン自己注射・血糖自己測定への技術習得、糖尿病合併症予防など、患者さんの状況や生活に合わせ、セルフケアが自己確立できるようサポートしています。患者さんの思いを尊重し、その人らしく生きることができるよう、専門的な知識と技術をもとに患者さんの生活支援に取り組んでいます。

患者さんやご家族、職員を感染から守るために、感染対策チームを構成し、毎週院内ラウンドを行い、感染対策の実践状況の評価、現場の問題点抽出、改善策を提案しながら感染対策の強化を行っています。また、最新の情報をもとにマニュアルの見直しや改訂を行い、効果的な感染対策の実践に努めています。
さらに、院内外、職種を問わず感染防止対策の研修会の開催や感染に関する相談など随時対応しています。

私は、看護師になりたての頃は救急に興味があり、救急看護について学びを深めていました。当院へ勤め急性期の治療を受ける高齢者と接しているうちに“困っている人に手を差し伸べ、黒子のようにしっかりと支える看護がしたいと”と思うようになりました。そして、2019年に筑豊地区の第一号となる老人看護専門看護師となりました。老人看護専門看護師は、高齢者の尊厳を守ることが主な役割です。その人らしい生活を全うできるように、自ら率先して看護実践をすることもあれば、黒子として動くこともあり、高齢者がキラキラ輝くことができるようにサポートさせていただきます。

認知症の患者さんは入院による環境の変化や、身体疾患の苦痛によって容易にせん妄や心理・行動症状が出現する事があります。しかし、認知機能の低下によって身体症状の変化や、自己の思いを言葉にして伝えることが困難となり、身体疾患が増悪してしまうことも少なくありません。不安を抱え入院生活を送る患者さんの思いに寄り添い、安全で安心な環境の中で治療の継続ができるように支援させていただきます。また、患者さんとご家族が望む場所に退院ができるように多職種と協働し、退院までのサポートをさせていただきます。

根拠あるケアを自信を持って提供したい」との思いから緩和ケア認定看護師に挑戦し、令和4年に資格を取得することができました。
　緩和ケアは、癌患者さんが抱えるつらさを全人的に捉え、チームで症状緩和とQOLの向上を目指すアプローチです。患者さんやご家族の思いに真摯に向き合いながら、より豊かな人生を送ることができるよう全力で支援させていただきます。